お酒を飲むのは好きだけど、ついつい飲み過ぎて、
悪酔い・二日酔いという方、多いですよね。
悪酔いせず楽しくお酒を飲むにはどうすればいいのでしょうか。
悪酔いの対策はまず原因を知ることから
アルコールは摂取後3時間ほどで、アセトアルデヒドという毒性の強い物質になります。
このアセトアルデヒドの濃度が高くなり過ぎると、顔が赤くなる・吐き気・頭痛・脈拍が高くなるなどの症状を起こし、「悪酔い」といわれる状態に陥ります。
「悪酔い」しやすいかどうかは、アセトアルデヒドを分解する酵素が多いか少ないかによって左右されるんですね。
日本人の約半数はこの酵素が少なく、欧米人などと比べるとお酒に弱い人が多いという調査結果があります。
では、お酒の種類はどうでしょう。
「焼酎は二日酔いにならない」とか「日本酒は次の日に残りやすい」とか聞いたことありませんか?
あれは全くの誤解だそうです。
なんのお酒であろうと同量のアルコールの分解される時間は同じ。
アルコールの摂取量が多ければ、悪酔いするのは同じというわけです。
「冷酒は悪酔いする」という説は、冷酒が口当たりが良く、燗酒に比べて体内に吸収される速度も遅いため、酔いの回りが遅くついつい飲み過ぎてしまう、ということから来ているようです。
ちなみに、ちゃんぽんすると悪酔いするという説は、お酒の味を変えることによって飽きずにたくさん飲んでしまうから、なんですよ。
何にしろ、飲み過ぎれば悪酔いするということですね。
では、この「悪酔い」防ぐ方法は無いのでしょうか。
悪酔い対策にいい食べ物は何がある?
空腹時はアルコールの吸収が早くなってしまいます。
空っぽのお腹にアルコールを入れる前に、何か食べるようにしましょう。
仕事終わりの時は、コンビニに寄ってナッツ類をつまみつつ、お店に向かうのもいいですね。
まず、アルコールの分解に関わっている肝臓に良い食べ物が「たんぱく質」です。
たんぱく質をきちんと摂っていると、アセトアルデヒドの量が増えにくいという傾向があります。
卵、チーズ、肉などの動物性たんぱく質を、前もって摂っておくのがおすすめです。
でも、仕事終わりの飲み会の前にステーキは無理ですよね。
そういう時は昼食でしっかりたんぱく質を摂っておきましょう。
甘いものがお好きならばおやつに大きめのプリンを食べるのもいいですね。
ゴマに含まれるセサミンはアセトアルデヒドを分解する酵素を活性化させる働きがあるといわれています。
ただし、ゴマはそのままだと消化されにくいので、すりゴマや練りゴマにしましょう。
ゴマ和えやゴマ豆腐、ゴマドレッシングのサラダなどを最初に頼むのもおすすめです。
ナッツ類はたんぱく質や脂肪分が多く、悪酔い対策に良いんですよ。
おつまみに出されるのは理にかなっているということですね。
また、黒糖も肝臓でのアセトアルデヒドの分解を早める効果があるといわれています。
急に飲みに誘われた時のために、こっそりデスクに常備しておきましょう。
アルコールには利尿作用がありますので、脱水による悪酔いも起こります。
乾杯の前や飲酒中にも水分を十分にとることが悪酔いの予防に効果的です。
お酒と同量の水を飲むことを習慣にするといいですね。
悪酔い対策にウコンや牛乳は効くの?
今やお酒を飲む前の常識のようになっている「ウコン」の効果はどうでしょうか。
ウコンはアルコールの分解力が強く、その効果を実感している人が多いようです。
ウコンは黒コショウと一緒に摂ると効果が高まるのだとか。
ただし、摂り過ぎると肝機能に障害が出るという報告もあるようですので、用量を守って頼り過ぎないようにしましょう。
牛乳は「胃腸に膜を張ってアルコールの吸収をやわらげる」と言われていましたが、残念ながら、今では全くありえないことだともいわれています。
ただ、たんぱく質は期待できますので、事前に飲んでおくのも悪くないですね。
「L-システイン」というアミノ酸が入ったサプリメントも効果があると、最近話題になっていますね。
この「L-システイン」は、たんぱく質を構成するアミノ酸のひとつで、体内でアルコールを処理する酵素を活性化する働きがあります。
まとめ
悪酔い対策を万全にして調子が良いからといって、飲み過ぎが体に良いわけがありません。
空腹時を避け、飲むペースを落とし、水分を十分に摂りつつ、適量のお酒を楽しむようにしましょうね。
やむを得ず飲み過ぎてしまった場合に備えて、二日酔いになってしまった場合の対処法も併せて参考にしてくださいね。
肝臓の回復には睡眠が一番です。ゆっくり休んで明日に備えましょう。