赤ちゃんの紫外線対策として、ベビー用の日焼け止めも数多く販売されています。
でも、ベビー用もたくさんあってどれを選べばいいのか、よく分からないですよね。
今回は、赤ちゃん用の日焼け止めを選ぶ基準、肌との相性の確認方法、塗り方と落とし方のコツをご紹介します。
赤ちゃんの日焼け止めの選び方は安全重視で
赤ちゃんのデリケートな肌のために、なるべく負担の少ないものを選びたいですよね。
そして、腕や手を舐めてしまうことも多いので、舐めても安心なものを。
●SPF10〜20、PA+〜++
●石鹸やお湯で洗い流せるもの
●無香料・無着色
●防腐剤(パラベン系など)・アルコール・合成界面活性剤はできるだけ避けるか、少ないもの
紫外線散乱剤を選ぶ理由
日焼け止めの主成分には、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤があります。
紫外線吸収剤
紫外線を取り込んで化学変化を起こし、放出することで紫外線が肌の内部に侵入するのを防ぐものです。
代表的なものは、
●t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン
●メトキシケイヒ酸エチルヘキシル
●オキシベンゾン-3
紫外線防御の効果は高いのですが、有機化合物が多く含まれ、肌への負担が大きくなります。
伸びが良く、白浮きしないので大人用の日焼け止めにはほぼ使われています。
紫外線散乱剤
代表的なものは
●二酸化チタン
●酸化亜鉛
成分の白色顔料により、紫外線を肌の上で跳ね返すもの。
UVAもUVBも防げます。
有機化合物ではないので、肌への負担が少なくなります。
ただし、白浮きしやすく、滑らかさに欠けるのでやや塗りにくいのが欠点です。
SPFやPAが低いものを選ぶ理由
SPFは、肌が赤くなる原因のUVB(紫外線B波)を防ぐもの。
SPFとは簡単にいうと、日焼け止めの効果が期待できる時間を数値化したもので、大人の日焼け止めは「SPF50」が主流となっています。
日焼け止めを塗らない時に比べ、何倍の紫外線量まで耐えられるかという数値。
例えば、紫外線を浴びて20分で肌が赤くなる人が、SPF10の日焼け止めを塗ると10倍の紫外線量を浴びた時に20分で肌が赤くなるということ。
でもこれだと具体的にさっぱりわからないので、日焼けをするまでの時間をどれだけ遅らせることができるかという考え方が一般的。
つまり、20分で肌が赤くなる人がSPF10の日焼け止めを塗ると、日焼けをする時間を10倍遅らせることができる。
20分×10=200分(3時間20分)。
ただし、日焼けをするまでの時間は個人差があり、あくまでも目安ということになります。
PAは、肌が黒くなる原因のUVA(紫外線A波)を防ぐもの。
大人の日焼け止めでは+++が主流ですね。
SPFやPAが高いほど紫外線吸収剤などの肌に負担のかかる成分が多く含まれることになります。
SPF10〜20、PA+〜++くらいのものを2時間ごとくらいで塗り直してあげてください。
赤ちゃんの日焼け止めは必ずパッチテストを
赤ちゃんに日焼け止めを使う前に、パッチテストをしましょう!
肌に優しく負担が少ないものを選んでも、体質に合う合わないがあります。
身体中が赤くなったり、湿疹が出たなんてかわいそうなことにならないためにもテストは必ずしてくださいね。
赤ちゃんの腕やももの内側などの皮膚の柔らかい部分に薄く小さく日焼け止めを塗ります。
24時間置いて様子を見ます。
赤くなったりかぶれたりしていなければ、顔や首などにもう一度薄く小さく日焼け止めを塗って、24時間様子を見ます。
赤ちゃんの皮膚に変化がなければ大丈夫です。
皮膚が赤くなったりかぶれたりするようであれば、その日焼け止めは使わず、他の製品を試してみてくださいね。
パッチテストの際に、石鹸やお湯で簡単にきれいに落ちるのかも確認しておきましょう!
赤ちゃんの日焼け止めの塗り方・落とし方
赤ちゃんの日焼け止めの塗り方
肌が露出している部分に、少しずつちょんちょんと日焼け止めを置き、薄くのばします。
これはお母さんの普段の顔のお手入れやメイク法と同じなのでわかりやすいと思います。
お母さんも顔のお手入れの時には、肌をむやみにこすらないようにしますよね。
赤ちゃんにも同じように、そっと伸ばしてあげましょう。
顔も目の周りを避ければ塗っても大丈夫です。
手足と同じようにして、薄くのばします。
耳の後ろや首の後ろ、手や足の甲も忘れず塗ってあげてください。
湿疹などが出ている場合は、かかりつけのお医者さんに相談してみてくださいね。
赤ちゃんの日焼け止めの落とし方
お湯で落ちるものは絞ったガーゼでふき取るか、お風呂の時に洗って落としましょう。
石鹸で落ちるタイプのものは、お風呂の時にしっかり泡立てた石鹸で優しく洗って落としてあげましょう。
顔の日焼け止めは、しっかり泡立てた石鹸を顔の所々にのせ、絞ったガーゼで優しく撫でるように拭き取ります。
ガーゼをすすぎながら、石鹸がなくなるまで拭きます。
綺麗に落とさなきゃ、とゴシゴシこすり過ぎないように注意しましょうね。
最後に
紫外線が恐いからといって、過剰に日焼け止めを塗ったりすると逆に負担をかけてしまうことにもなります。
日焼け止めを塗るのは、紫外線の強い時期や時間だけにする
日よけや帽子で日陰を作ったり、外出の時間を工夫する
などしてなるべく赤ちゃんに負担がかからないようにしてあげることが一番大切ですよね。
赤ちゃんの日焼け対策についてはこちらをご覧ください。
赤ちゃんに日焼け止めは必要?何ヶ月から使えるの?紫外線対策も併用
神経質になりすぎず、楽しく一緒にお出かけしてくださいね。