すっかり定着したナチュラルクリーニングですが、最近、重曹やクエン酸に加えて「セスキ炭酸ソーダ」というものを良く目にするようになりました。
まだまだ知られていないセスキ炭酸ソーダとは、いったいどんなものなのでしょうか。
最近目にするセスキ炭酸ソーダとは?
セスキ炭酸ソーダとは、炭酸水素ナトリウムと炭酸塩を合わせたもの。
家庭用洗剤や入浴剤の成分としてよく配合されており、洗浄力がしっかりあるのに手荒れがしにくいという特徴があります。
水に溶けやすく、常温で長期間保存しても変質しないため初心者にも扱いやすいのが魅力です。
得意な汚れは台所のべたべた汚れ、取っ手やスイッチ、壁紙などの手あか汚れ。
浴室の掃除、血液の汚れや皮脂汚れも得意ですので洗濯洗剤の代用としても使えます。
逆に泥汚れや機械油などの頑固な油汚れ、衣類のシミにはあまり期待できません。
弱アルカリですが、手荒れしやすい方や長時間使用する際は炊事用の手袋をしましょう。
木材やアルミ、天然繊維、畳などに使用すると変色します。
素材がよくわからない場合は目立たないところで確認してから使用してください。
セスキ炭酸ソーダと重曹をかしこく使い分け
セスキ炭酸ソーダと重曹。似ているようですが、特性を知って使い分けることでさらにお掃除が楽になります。
セスキ炭酸ソーダは重曹と違い水に溶けやすいので、スプレー剤を作り置きすることが出来ます。キッチンなどに常備しておくと便利ですね。
水500mlに対してセスキ炭酸ソーダ小さじ1の割合でスプレー容器に入れ、良く振って溶かします。
汚れの度合いによって濃度を調整してください。
2〜3ヶ月を目安に使い切るようにしましょう。
油汚れに関しては重曹の約10倍の洗浄力があるといわれています。
重曹では満足できなかったべたべたの油汚れに試してみて下さいね。
ただ、全てにおいて重曹より優れているわけではありません。
例えば、水に溶けやすいので重曹のようにクレンザーとして使うことは出来ません。
重曹の方が向いている使い方としては
キズを付けないクレンザーとして使用する。
水を少し混ぜてペースト状にし、塗り付けて使用する。
お鍋の焦げ付きなどを煮沸して浮かせる(重曹の方が発泡性が高いので良く落ちます)。
脱臭剤として使用する。
などがあげられます。
重曹を使ったお掃除については、「重曹掃除はキッチンやお風呂 排水溝にはクエン酸をプラス」 も参考になさってください。
重曹と同様に使用後は必ず水拭きをするかしっかりすすいでください。
セスキ炭酸ソーダは洗濯洗剤としても使えます
セスキ炭酸ソーダは油や皮脂、タンパク質を溶かす性質があり、水に溶けやすいので洗濯に使うことが出来ます。
洗濯機に水30Lに対してセスキ炭酸ソーダ小さじ2~大さじ1を入れたら、1分ほど撹拌し、3時間〜1晩浸けておきます。あとはそのまま洗濯機を回しましょう。洗いは5分程度、すすぎは1回で大丈夫です。
ただし、浸け置きする場合は、以下のものに注意して下さい。
色落ちするもの、化繊・化繊混紡のもの(浸け置きの間に汚れ戻りが起こりやすい)、絹やウールなどアルカリに弱いものなどは浸け置きにはむきません。
その他、大事な衣類など心配なものは浸け置きはやめておきましょう。
衣類の頑固な油汚れはセスキ炭酸ソーダでは落ちませんが、セスキ炭酸ソーダで予洗いすると汚れが緩んで落ちやすくなります。その後普通に洗剤で洗濯をします。
ワイシャツなどのエリ・ソデの汚れもセスキ炭酸ソーダをスプレーしてしばらく置き、ブラシなどで軽くこすってから、普通に洗剤で洗濯して下さい。
また、血液汚れも良く落ちますので、布ナプキンや血液で汚れてしまった下着などを浸け置きしておくと後の洗濯が楽になります。
赤ちゃんのオムツなども浸け置き洗いで臭いもすっきり落とせますよ。
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セスキ炭酸ソーダまとめ
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エコ洗剤といわれる重曹・クエン酸・セスキ炭酸ソーダですが、必ずしも「万能」ではありません。
洗剤として作られたものではなく、その特性を活かして汚れを落としやすくする状態にしてくれるものです。
それぞれの得意・不得意を理解してかしこく使い分けましょうね!