更年期の悩みで多いのがホットフラッシュと呼ばれる突然のほてりや発汗です。
実は私もそうなんですが、職場で突然起きるホットフラッシュには本当に困ります。
自分一人だけハンカチで汗を拭いてたり、扇子やうちわでパタパタあおいだりもちょっと恥ずかしいこともありますよね。
そこで今回は私が職場で実際にやっている、周りに気づかれずにさりげなくほてりを静める方法、さらに顔や脇の汗を止める効果のあるツボをご紹介します!
更年期のホットフラッシュ対処法 素早く体温を下げるには
体温を素早く下げる方法で、手軽にできて効果的なのが体に通っている血管を冷やすことです。
血管を冷やすことで、冷えた血液が体を巡って体温を下げてくれます。
特に太い血管が通っている場所や血管が皮膚に近いところを通っている箇所を冷やすのが効果的です。
首の左右両側(頚動脈:首の真横よりやや前で、触ると脈が打っているところです)
脇の下
太ももの付け根
<血管が皮膚に近いところを通っている箇所>
肘の内側
膝の裏
手首
足首
首の左右両側(頚動脈)
脇の下
手首
肘の内側
あたりになりますね。
注意!首の後ろには脳へと通じる太い血管と多数の神経が通っています。
首の後ろを急激に冷やすと脳は体が冷えたので熱を発散しなくていいと判断し、かえって熱が体にこもってしまいます。
また、血管が収縮して脳への血流が悪くなり立ちくらみや気分が悪くなるなどの症状が起こることもありますので、首の後ろは冷やしすぎないように注意してくださいね!
更年期のほてり 仕事中の素早い対処法は?
では実際にはどう冷やすのか。
私のやっている方法をご紹介します。
私が主に使っているのは濡れたハンカチです。
ハンカチを水で濡らして軽く絞り(水が滴り落ちない程度に)、こんな感じで細長く折ります。
それを邪魔にならないようにさらに小さく丸めて、机の上にスタンバイさせています。
そして、体が熱くなってきたときに細長い状態に戻して、首に巻きます。
小さめのスカーフを巻く感じですね。
ブラウスの襟と首の間に入れてしまえば、あまり目立ちません。
こんな感じです。
首の左右の頚動脈に当たるようにすると効果的です。
程よいひんやり感で気持ちいいですよ。
ただ、この方法だとブラウスの襟がちょっと湿ってしまいます。
それは困る、という方は水で濡らしたハンカチで拭くだけでもすっきりして気持ちいいですよ。
首の動脈や手首から肘の内側にかけての血管に沿って拭いたり、ハンカチを小さく折って、肘の内側に挟むのもおすすめです。
肘の内側にはさむ時には、頬杖をついているようにするとさりげない感じになります。
乾いたハンカチで汗を抑えるよりも、濡れたもので拭くと気化熱の作用で涼しくなります。
液体は蒸発するために熱が必要となります。
体の表面の水が蒸発する際に体温を奪うため、涼しくなるというわけです。
ハンカチがぬるくなったら外して、パタパタ振るとまたひんやり感が戻ってきますが、これも気化熱の作用です。
あっという間に涼しくなる方法ではありませんが、程よいひんやり感で気持ちもほっと和らぎます。
更年期の場合はこの「ほっとする、リラックスする」ということが、とても大事だと思います。
でも時々、この濡らしたハンカチスカーフでは物足りないくらい暑くなる時もあります。
そんな時は冷やしたペットボトルや小さい保冷剤をこそっと脇に挟んだりします。
保冷剤は脇に挟みやすいですし、目立たなくていいですね。
ペットボトルは普通の500mlだと脇に挟みにくいので、小さくて細いタイプのものがおすすめ。
私は水を入れて、職場の冷蔵庫に入れてあります。
仕事場に冷蔵庫がない場合は、ちょっと荷物が増えてしまいますが、保冷剤や水を入れて凍らせたペットボトルを保冷バッグに入れて持って行くといいですよ。
保冷剤やペットボトルを凍った状態で使う時は、直接当てると冷えすぎるので、必ずタオルやハンカチで包んでくださいね。
小さい保冷剤は使い道がいろいろあります。
例えば、会議なんかだと脇にペットボトル・・・はちょっとまずいですよね。
そんな時は小さな保冷剤をハンカチで包んで持って行き、さりげなくそっと首筋(頚動脈)を抑えるという使い方もあります。
私が実践している方法は、一瞬で汗が引くとか、瞬時に体温が下がるというものではありません。
ひんやり気持ち良くて気持ちが和み、何もしないよりは早く体温が下がる方法だと思ってください。
でも、いつホットフラッシュが起きるかとドキドキイライラするよりも、起きても楽になる方法があると思うだけでも安心できます。
更年期の突然の汗はツボで抑える!
私の症状はまだ軽い方で、汗が滝のように流れるまでには至っていません。
でもいざという時のために、汗を抑えるツボというのを調べてみました。
対策をいろいろ調べるというのも、安心して気持ちを落ち着かせる一つの方法だと思っています。
顔や脇の汗など上半身の汗を抑えるツボ
屋翳(おくえい)
乳首の3〜5cm(指2〜3本分)くらい上にあるツボです。
痛気持ちいいくらいの強さで1〜3分押さえる。
<職場でさりげなく屋翳(おくえい)を押すコツ>
机に両肘をつく。
胸の前で腕を交差する(手首あたりが交差する位置で)
手を軽く握って手首側に少し曲げ、体をこぶしに預けるようにするとちょうど親指が屋翳(おくえい)に当たる感じになると思います。
親指を軽く立ててもいいですし、こぶし全体で押してもいいです。
そのまま、書類を見る・パソコンを覗き込む振りをするとバッチリです。
大包(だいほう)
脇の真ん中〜下あたりにあるツボ。
手のひらや指全体で押さえる。
腕組みをする感じで手のひらを脇に挟むと押さえやすくなりますよ。
同時に親指で屋翳(おくえい)を抑えるとさらに効果的です。
<職場でさりげなく大包(だいほう)を押すコツ>
腕組みをして、書類を見ながら考える振りなんてどうでしょう?
手をグーにして脇に挟むと、自然な感じでツボを押さえることができますよ。
精神性発汗を緩和するツボ
緊張やストレスがかかった時にかく汗を改善するツボで、リラックス効果もあります。
更年期はちょっとしたことで気持ちも不安定になりがちですよね。
気分を落ち着けるためにも、ちょっとした空き時間にやってみてはいかがでしょうか。
深呼吸をしながら親指やペンなどで、5秒押して5秒離すを繰り返してみてください。
痛気持ちいいくらいの強さがいいですよ。
労宮(ろうきゅう)
手をぎゅっと握った時に中指と薬指の先が当たるところ、手のひらの中心あたり。
後谿(こけい)
手を握った時に小指側にできるふくらみのあたり。
最後に
⇒ オフィスでこっそり優しい風を送ってくれる静音USB扇風機も使ってます!
ほてりが来るときに予兆がある方なら、素早くトイレに立ってツボを押したり、手や首を冷やしたりというのもありですね。
私の場合は、動悸の後にほてりが来ることが多いですね。
私は幸いにもまだ軽い症状で済んでいますが、それでもいつほてりが来るかと思うと落ち着かないですし、ちょっとしたことでイラッとしたりします。
最初のうちは冷たい水を飲んだりしていたのですが、それも良くないことはわかってはいましたので、いろいろ試して今の方法で落ち着きました。
職場によってはやりやすい、やりにくいこともあるかと思いますが、血管を冷やすことは手軽で効果も高い方法です。
ぜひやりやすい方法を見つけて、少しでも楽に過ごせるようになってくださいね。
気分を和らげる方法を知っているというだけでも、安心感があり、気持ちが落ち着きます。
何年かは辛い時期が続きますが、前向きに乗り切りましょう!
症状がひどい場合は無理をせず、婦人科にご相談されることをおすすめします。