大根を煮物にする時は、皮を厚く剥くのが柔らかく美味しく仕上げるコツ。
でもこの皮、栄養もたっぷりあるのに捨ててしまうのはもったいない!
そこで今回は、大根の皮を有効活用できる簡単なレシピと料理アイデア、すぐに使わない時の保存法として、冷凍のコツと天日干しの方法をお伝えします。
大根の皮レシピ 美味しい簡単エコ料理
とっても簡単なレシピをご紹介します。
日持ちはすべて冷蔵庫で1週間くらいです。
大根皮の甘酢漬け
大根以外でも美味しい甘酢漬け、合わせ調味料をメモっておくと大活躍ですよ。
おつまみにもご飯にも合ってポリポリが止まりません。
●材料
大根の皮 1/2〜1本分
酢 大さじ3
砂糖 大さじ2
塩 小さじ1/3
赤唐辛子の輪切り 1/3本分くらい(量はお好みで)
※甘酢は、お好みで「カンタン酢」などの調味酢でもいいですよ。
●作り方
- 大根の皮を1cm幅くらいの短冊切りにする
- 切った皮をザルなどに広げ半日ほど干す(室内でOK)
- ポリ袋に材料をすべて入れて軽く揉みながら混ぜ、空気をできるだけ抜いて口を閉じる
- 半日ほど漬け込む
※大根の皮は干さなくても作れます(食感がやや柔らかくなります)。
※玉ねぎやきゅうりでも美味しい甘酢漬けができます。
大根皮のポン酢しょうゆ漬け
材料は2つだけ。
切って漬け込む超簡単料理。
●材料
大根の皮 適宜
ポン酢しょうゆ 適宜
●作り方
- 大根の皮を3〜5mmくらいの幅に切る(適当でOK)
- ポリ袋に大根を入れ、ポン酢しょうゆを大根全体になじむくらい入れる
- 空気を抜いて口をしっかり閉じ、冷蔵庫で1時間〜1日漬け込む
※保存容器で作る場合は、ポン酢の量は大根の高さの半分ちょい上くらいでOK、時間とともに漬かります。
大根皮のパリパリ漬け
ごま油と生姜の風味、ちょい濃いめの酢じょうゆ味がご飯のお供にもおつまみにもぴったり。
熱した油を使うので、調理容器は必ず耐熱で!
●材料
大根の皮 1/2本分くらい
A)しょうゆ 大さじ1
A)酢 大さじ1
A)赤唐辛子の輪切り(お好みで)
A)山椒(お好みで)
B)しょうが 1かけ分(千切り)
B)ごま油 大さじ1
●作り方
- 大根の皮を3〜5mmくらいの幅に切る
- 水気を拭いて、ザルやクッキングペーパーを敷いた皿に広げ、半日干す
- 干した大根を耐熱の容器に入れ、Aを混ぜる
(容器は必ず耐熱にしてください) - Bを火にかけて熱し、大根にかける
(熱いので、はねないように気をつけてくださいね) - 適当な重石をして半日くらい漬け込む
大根皮と葉っぱのふりかけ
スーパーで買うとちょこっとだけ付いている大根の葉っぱも使うレシピです。
葉っぱもきれいに洗ってくださいね。
●材料
大根の皮 1/2本分
大根の葉 無くてもよい
かつお節パック 1/2パック
いりごま 適宜
ちりめんじゃこ 適宜
しょうゆ 小さじ2
酒 小さじ2
みりん 小さじ2
●作り方
- みじん切りにしたと葉っぱをごま油でしんなりするまで炒める
- 調味料を入れ、汁気がなくなるまで弱火で炒め煮する
大根皮のきんぴら
大根皮レシピの大定番のきんぴら。
煮物で面取りした切れっ端も入れちゃいましょう。
●材料
大根の皮 中1本分くらい
赤唐辛子 1/2本(お好みで適量)
ごま油 小さじ1
しょうゆ 大さじ1+1/2
砂糖 大さじ1
酒 大さじ1/2
すりごま 好きなだけ
●作り方
- 大根の皮を千切りにし、ごま油で3分ほど炒める
- 調味料を入れ、汁けがなくなるまで煮詰める
※大根の皮を千切りにした後、半日ほど干すと歯ごたえのある食感が楽しめます。
大根は皮まで利用 栄養たっぷり
大根の皮はまだまだ色々な料理に活用できます。
皮を利用する時は、むく前にタワシなどで綺麗にこすって洗ってくださいね。
大根は一年中出回っていますが、浅漬けやなますなどのあっさりした料理に再利用する場合は、晩秋から冬にかけての甘みの増した大根が向いています。
千切りや拍子切りは繊維に沿って切るとシャキシャキに、垂直に切ると柔らかくなりますよ。
●なます、ナムル
・千切りにし、軽く塩もみして絞って甘酢で和えればなます
・なますプラスおろしにんにく・いりごま・ごま油・粉唐辛子でナムル
●サラダ
千切りにして水にさらすか、軽く塩もみ。
私はゴマドレッシングや梅ドレッシングを合わせるのが好きです。
●炒め物
・拍子切りをサラダ油で炒めて、味付けは塩コンブ
・拍子切りをごま油で炒めて刻んだキムチを入れ、オイスターソース・塩コショウで味付け
●具材
・千切りや短冊切りで味噌汁やスープ、チャーハンの具
・みじん切りでハンバーグ、ドライカレー、ミートソース、餃子・焼売の具
・適当な大きさに切って煮物
●かき揚げ
サツマイモやにんじんと合わせてかき揚げ
大根の皮の保存法 冷凍のコツと干し方
今すぐ使わない時の保存方法です。
剥いた皮は冷蔵では日持ちしませんので、おすすめは冷凍か天日干しです。
冷凍
千切りやみじん切りにしてからジップロックなどの保存袋に入れて冷凍すると、すぐに使えて便利です。
冷凍する時はアルミやステンレスの金属のトレイに乗せて冷凍すると早く凍り、栄養が損なわれにくくなります。
保存期間の目安は約1ヶ月。
冷凍すると味がよくしみるようになり、火も通りやすくなります。
天日干し(切り干し大根)
1. 5mmくらいの拍子切りにしてザルや網かごに重ならないように広げて、日と風の当たる場所(外)で干す。
入れ物は風通しがいいものならなんでも大丈夫です。雨には絶対に当てないこと。
2. 大根同士がくっつかないように時々ばらけさせる。
3. 天気にもよりますが3〜7日くらいで、カラカラに乾いたら出来上がり。
出来上がりの目安は、生の重さの約7%です。
4. ビニール袋や保存袋に乾燥剤とともに入れて空気を抜き、冷蔵庫か冷凍庫で保存します。
うまくできれば半年〜1年くらい保存できます。
夜は室内に取り込むか、夜露の当たらないところなら外でも大丈夫です。
天気が悪くなって乾燥しきれなかった場合は、ホットプレート(弱)などで焦げないように混ぜながら乾燥させることもできます。
大根は干すことによってカルシウムやビタミンB1・B2、鉄分、食物繊維などの栄養価がアップします。
味もしみやすくなり、火の通りも早くなるんですよ。
使う時は水で戻しますが、干し椎茸と同様に戻し汁も出汁として使える優れものです。
切り干し大根は年寄り臭いイメージがありますよね。
でも、青臭さもなくなり甘みも増すので、野菜が嫌いな子供にもおすすめですよ。
大根の皮利用法まとめ
天日干しで大根を広げる台として、よしずや網戸に新聞紙を敷いて使うツワモノもいるとか。
100均でも売っているセーター用の干し台も新聞紙を敷けば使えそうですね。
栄養豊富で消化もよく美味しい、優等生の大根。
ぜひ余すところなく、丸ごと味わってくださいね。
⇒ 大根の皮を手でむく方法!美味しい煮物と皮の料理におすすめ!