お正月や初節句、お食い始めなどお祝い事に登場することの多い鯛の塩焼き(尾頭付き)。
焼いたものを買った場合は、食べる頃には冷めて固くなり、美味しくないことが多いですよね。
今回は鯛の塩焼きを美味しく温め直す方法と、余った塩焼きのリメイク料理をご紹介します。
鯛の塩焼きの美味しい温め方
おめでたいことに付き物の鯛の尾頭付きですが、冷めて固くなってしまったものにはあまりお箸が伸びないものです。
せっかくの縁起のいいお魚ですので、上手に温め直して美味しく召し上がってください。
温める前に必ずお酒少々を振りかけてください。
時間は鯛の大きさにより異なりますので、様子を見ながら調整してください。
電子レンジでふっくら
鯛の塩焼きに軽く酒を振り、ラップをして500Wで2分から3分。
温めすぎると固く、パサパサになってしまいますので注意してください。
スチーム機能があればスチームで蒸すとさらにふっくら温められますよ。
オーブンでパリふわ
酒少々を振りかけた鯛の塩焼きにアルミホイルをかぶせ、200℃くらいに予熱したオーブンで焼き直し。
最後にアルミホイルを取って少し焼くと皮もパリッとします。
スチーム機能のあるオーブンなら、アルミホイルなしでもOKです。
スチームをプラスしながら蒸し焼きにしてください。
フライパンでふんわり
お酒少々を振りかけた鯛の塩焼きをフライパンに入れ、蓋をして蒸し焼きに。
パリッと感はなくなりますが、ふんわりふっくら温まります。
魚焼きグリルやトースターでパリッと
小さめの鯛の塩焼きならグリルやトースターでも。
魚焼きグリルやトースターは火を入れて温めておきます。
お酒少々を振りかけた鯛の塩焼きをアルミホイルで包み、魚焼きグリルで温めます。
最後にアルミホイルを開き、軽く焼くと香ばしく仕上がります。
小さいものならトースターでも同様にできます。
鯛の塩焼きの残りで美味しい鯛めしを
余った鯛の塩焼きは鯛めしにするのが簡単でおすすめです。
鯛をご飯と一緒に炊き込む作り方と、炊き上がったご飯に鯛を混ぜる作り方をご紹介します。
鯛めし(炊き込み)
いつもの炊き込みご飯の要領で、洗ったお米と出し汁を炊飯器に入れ、余った鯛の塩焼きをそのまま乗せてスイッチを入れるだけです。
鯛の臭みが気になる方は、針生姜(生姜を細く千切りにしたもの)を一緒に炊き込んでみてください。
炊き上がったら鯛を取り出し、骨を取り除いて身をほぐし、ご飯と混ぜ合わせます。
器に盛って三つ葉やネギを散らして出来上がりです。
土鍋で炊くとおこげも出来てさらに美味しく召し上がれますよ。
出し汁参考(米3合の場合)
だし汁 540ml
塩 小さじ1/2
酒 大さじ2
薄口しょうゆ 大さじ1と1/2
みりん(お好みで) 大さじ1/2
鯛めし(後混ぜ)
余った鯛の塩焼きをほぐして、身と骨に分けます。
骨と頭で出汁を取ってお好みで味付けをし、その出汁でご飯を炊きます。
炊き上がったご飯に身を混ぜ込めば出来上がり。
三つ葉やネギを散らして召し上がってください。
鯛の塩焼きを美味しくリメイク
鯛めし以外にも、まだまだリメイク法があります。
鯛の塩焼きはほぐして、身と骨に分けておいてください。
鯛の骨で出し汁を取るとさらに美味しくなりますよ。
もともと塩味が付いていますので、塩は控えめにしてくださいね。
鯛そぼろ
薄口しょうゆ 大さじ2
酒 大さじ2
みりん 大さじ1
砂糖 大さじ1
※味付けはお好みでどうぞ
ほぐした鯛の身と調味料を鍋に入れ、弱火にかけてさらにほぐしながら、水分が飛んでポロポロになるまで炒り煮する。
炒り卵と一緒にご飯にのせて丼に。
お弁当やおにぎりに混ぜても使えます。
鯛茶漬け
ほぐした鯛の身をご飯にのせ、出し汁か、お茶を回しかけるだけ。
塩、しょうゆ、ワサビ、三つ葉、ネギなどでお好みの味付けにしてください。
鯛の潮汁
鍋に水と鯛の骨を入れて、アクを取りながら10分ほど煮出します。
塩、しょうゆでお好みに味付けをしたら、鯛の身と豆腐などお好みの具材を入れて完成です。
ご飯と溶き卵で雑炊にしても美味しいです。
鯛の半生ふりかけ
フライパンで乾煎りして、塩で味付け。
ゴマを混ぜて出来上がりです。
大葉、のり、山椒などお好みで加えてみてくださいね。
塩の代わりに昆布茶でも美味しくできます。
冷凍保存
身はほぐした状態で冷凍保存できます。
そのまま、チャーハンの具にしたり、すまし汁やスープの実に使えます。
最後に
簡単に美味しく、オメデタイを全部召し上がってくださいね。
飾り物で終わらせるのはもったいないですよ。