100均ダイソーの子ども実験シリーズ「プラネタリウムをつくろう!」を実際に作ってみました。
作り方の手順と出来上がり後の様子、注意点や豆電球を長持ちさせるコツなどをご紹介します。
100円で結構楽しめましたよ。
ダイソーで自由研究 プラネタリウムをつくろう!
<キット以外で用意するもの>
セロハンテープ
両面テープ
はさみまたはカッターナイフ
押しピン
単三マンガン乾電池(3個)
カッター使用時に台になるもの(カッティングマットや新聞紙など)
これが原因かは不明ですが、少々問題が起こりました(後述)ので、マンガン電池を使うことをおすすめします。
<キットに入っているもの>
説明書
台紙
豆電球(ソケット、リード線付)
PETシート
<説明書の内容>
作り方の手順が詳しく書いてあります。
すべての漢字にふりがなが振られているので、子どももしっかり自分で読んで作ることができます。
観察の仕方やポイント(こうしてみよう!といった感じ)、プラネタリウムの解説、星はどんなところでよく見えるのか、星座の例などといった自由研究のヒントになるような内容となっています。
100円にしては意外としっかりした内容、という印象です。
では、実際に作ってみます!
自由研究のプラネタリウム作り方は簡単
台紙には切り取り線や折り方の説明が書いてあります。
台紙を線に沿って切っていきます。
はさみでも、カッターナイフでも使いやすい方で大丈夫です。
台紙Aに押しピンで穴を開けていきます。
下にカッティングマットや新聞紙を敷いて、開けていきます。
ケガをしないように注意してくださいね。
好きな星座を写し取ったりプリントして、台紙に当てると正確に開けられますよ。
適当に穴を開けるのでもOKです。
手順書にも書いていますが、穴はいっぱい開けた方がきれいです。
押しピンの刺し方の深さで穴の大きさを変えるといい感じになります。
ライトに透かすと穴の感じを確認できますよ。
指示線どおりに台紙を折っていきますが、あらかじめ線にカッターナイフの裏(切れない方)で軽く筋をつけておいたり、定規をあてながら折るときれいに折ることができます。
黒丸と白丸の番号を合わせて両面テープで貼り合わせていきます。
両面テープはのりしろの黒い側に付けますが、少々はみ出しても小さくても影響はないので適当で大丈夫ですよ。
豆電球についているリード線の端、1cmくらいのところにはさみで軽く切り込みを入れ、ビニールを抜きます。
※はさみで切ると言うより、リード線を回しながらはさみで軽く抑えていき、ビニール部分を引っ張ると導線を切り落とさずにできると思います。
失敗して導線を切り落としてしまっても、リード線が少し短くなるだけなので、めげずにもう一度やってみてくださいね。
リード線をねじってまとめます。
台紙Bに豆電球を通します。
豆電球のガラス部分を強くつまむと割れる恐れがありますので注意してくださいね。
乾電池のケースをPETシートで作ります。
PETシートが曲がっていて貼りにくいので、片方に先にセロハンテープを貼ってしまってから、もう片方を貼り付けるとやりやすいです。
貼り合わせたPETシートを箱状にし、両端をセロハンテープでとめます。
留めたセロハンテープに導線がくっついて、ずれにくくなる役目もあるようですね。
スイッチのオンオフは電池をずらすことで行います。
では、スイッチオン!です。
100均のプラネタリウムの感想は?
部屋の明かりを消して、点灯しました。
写真はうまく撮れなかったのですが、実物はもっときれいですよ。
これはテーブルの上に置いただけの状態。
テーブルに映し出される星々がきれいです。
部屋が真っ暗だと、天井にも投影されるので面白いですよ。
思わず「おおー」って声を上げてしまいました。
こちらは黒い箱状の家具の中に入れて、投影してみたところ。
赤く写っているのはデジカメのライトの影響です。
このほか、黒い布をかぶせてその中に頭を突っ込んでみたり、結構楽しめます。
投影をする場合は、穴をたくさん開けた方がきれいですね。
星座を投影して研究する場合は、周りには穴を開けず星座単独にするか、星座用の穴を大きく開けるとわかりやすいと思います。
あと、デジカメでの撮影は非常に難しかったです。
撮影するには光量が足りないのと、投影面とプラネタリウムの面をうまく合わせないと歪みが出るので形がわかりにくくなります。
オリジナルの星座を作ってみたり、絵を描くこともできますよ。
ちょっと遊んでみました。
文字もやってみたのですが、穴を開けるのが大変でした。
上の写真の右端に「おた・・・」と文字が出ているのが見えるでしょうか。
豆電球がつかない・切れるのはなぜ?
説明書では単三の「マンガン乾電池」3本となっていますが、家になかったので「ニッケル水素電池」を使ったところ、点灯後2〜3分でフィラメントが焼ききれました。
写真の右2個が切れたものです。
うっすら黒くススがついた状態になっています。
これはおそらく、電圧や電流の強さの関係かなと思います。
その後、ホームセンターで2個160円くらいの豆電球を買って、「マンガン乾電池」で試してみました。
豆電球のパッケージに「乾電池2本用」と書いてあるのが気になったのですが、マンガン乾電池を3本つないで点灯したところ、10分も持たずにフィラメントが切れました。
※ニッケル水素電池より寿命が長かったのは、偶然か電圧・電流の関係かはよくわかりません。
乾電池を3本使用するのは、光量を上げる(明るくする)ためだと思いますが、豆電球が耐えられないようです。
プラネタリウムの作り方や仕組みの研究であれば、すぐに豆電球が切れても問題はないでしょうが、投影の様子を観察・研究するには短命過ぎですよね。
投影を長時間持たせたい場合は、やや暗くなりますが、マンガン乾電池2本で実験されることをおすすめします。
その場合は乾電池ケース用のPETシートを2本用の長さに切ってくださいね。
ちなみにこのあと乾電池2本で投影を続けましたが、豆電球は切れませんでした。
最初から豆電球がつかない場合はリード線の接触が悪いか、点灯した瞬間にフィラメントが切れてしまったのかもしれません。
問題はなさそうなのに電球がつかない場合は不良品の可能性もあります。
ちなみに豆電球の代わりに小さい懐中電灯をプラネタリウムの中に入れてみましたが、きれいに投影されませんでした。
やはり電球状で全体に光がまわるものでないとダメなようですね。
最後に
100均のキットや商品を使っての自由研究はこちらもどうぞ!
⇒ 小学生の理科自由研究 簡単100均ダイソーの実験シリーズを紹介!
⇒ ダイソーの子ども実験シリーズ、モーターも作ってみました
⇒ 夏休みの自由研究 小学生の実験工作 学研×100均セリア2016はコレ!
プラネタリウムは、豆電球でのトラブルはあったものの、100円でこれだけできれば十分だと思います。
作る過程も楽しめましたよ。
研究としては、
・プラネタリウムの作り方と感想
・部屋の明るさと星の見え方(どういう状況でよく見えるのか)
・プラネタリウムの仕組み
・星座とは?
など学年に応じて研究を発展させることもできます。
これで、天体に興味が出れば、来年はもっと発展させた研究もできるかもしれませんね。
「豆電球はどうして切れるのか」なんていう方向に興味を持つかもしれませんよ。
トラブルがあっても、それにうまく対応できれば興味がどんどん広がる可能性もあります。
お子さんをうまく導いていけるよう、健闘をお祈りします。