先日、美容室の隣の席で小学高学年くらいの女の子がロングヘアをバッサリ切ってもらっていました。
新学期に向けて気分一新かな〜、なんて思ってたら、ヘアドネーション(毛髪の寄付)をするんだそうです。
私も昔々、腰まであった髪をショートにした記憶がよみがえり、興味を惹かれたので調べてみると、ここ数年、有名人の参加などもあり、ヘアドネーションの運動が大きくなってきているようですね。
そこで、傷んだ髪でもいいの?長さは?など、寄付できる髪の条件や寄付の方法など、調べたことや美容師さんに聞いたことなどをまとめてみました。
ヘアドネーションは髪に傷みがあってもできる
髪を大事に伸ばし続けてきた人も、なんとなく伸ばしていると言う人も、長い髪を切る時ってちょっと特別な感覚がありますよね。
せっかくここまで伸ばした髪だし、今、日本でも広まりつつある毛髪の寄付をしてみようかな?と思う方も少なくないのではないでしょうか。
でも、カラーリングやパーマで傷んで枝毛もある髪って寄付できるの?とか、長さは?とか寄付の条件も気になりますよね。
私が美容師さんに聞いた話では、「以前は長さ50cm以上でカラーリングなどしていない髪と言うのが条件だったけれど、今は31cm以上あればカラーとかパーマとかしてても大丈夫なので寄付しやすくなったんですよ〜」とのこと。
髪の傷み具合は、軽く引っ張っただけでブチブチ切れるほどのダメージでなければ大丈夫だそうです。
枝毛がひどい場合とかは、ちょっと長めにカットしてもらうなどすれば使いやすくなるんじゃないでしょうか。
その辺は、カットしてもらう美容師さんと相談するのが一番ですよ!
ヘアドネーションの髪の条件は?
寄付する髪は、白髪やブリーチした髪、癖っ毛でもOK!
もちろん、大人でも子供でも男性も女性も髪が太い細いも問題無し。
さらに、昔切った髪の毛を取ってあるんだけど・・・というのもOKです。
ヘアドネーションの髪の長さは?
髪の長さは31cm以上が基準です。
なぜなら、寄付された髪で作られるのは子供用の医療用ウィッグで、31cmあればボブスタイルのフルウィッグが作れるからだそうです。
ですが、ロングヘアの需要も多いため、長ければ長いほど喜ばれます!
また、31cmに満たない髪は、研究用などに転売することでウィッグ製作の費用にあてられます。
美容師さんからは「最近は男の子も寄付するために髪を伸ばしてる子もいるんですよ」とか、
「髪色とかは後からなんとでもなるし、人毛というのが貴重なんです!」という話も聞きました。
この美容師さんは以前、抗がん剤で髪が抜けてしまった経験がある方から、人工毛のウィッグはとても蒸れるということを聞いたそうです。
特に夏場は頭皮にあせもができるほどで、人によっては人工毛が当たった部分の肌が荒れてしまうこともあるんだとか。
とはいっても、人毛のかつらって高価なんですよね。
寄付された髪で作られたウィッグは、希望する子供達に無償で提供されます。
少しでも多くの子供たちに快適に過ごしてもらえるといいですね。
髪の寄付方法 切り方や送り先
では、実際に毛髪を寄付をするにはどうすればいいんでしょうか?
適当に切って送ればいいんじゃないの?
ではダメなんですね。
ヘアドネーションを受け付けているNPO法人では、髪の長さや色などによって仕分けをしたりいろいろ手間がかかるんです。
なので、ヘアドネーションカットには一定の規定があります!
一番確実なのは、「ヘアドネーション賛同サロン」を探すこと。
賛同サロンなら寄付に適したカット方法を熟知されていますので安心ですね。
また、サロンによっては髪の発送代行をされているところもあります。
以下のNPO法人サイトでは全国の賛同サロンを検索したり、一覧を見ることができます。
行きつけの美容室が楽でいい、という方は、美容室にヘアドネーションのカットができるか相談してください。
OKの場合は、上記のJHD&C(ジャーダック)やHEROのサイトから、ヘアドネーションの方法が詳しく説明されたPDFをプリントして持っていきましょう!
JHD&C:「髪の毛を送る」「ダウンロードアイテム」のページにあります
HERO:「髪の毛のご寄付のお願い」ページにあります
自分で切る場合も同様に、ヘアドネーションカットの規定に従ってカットしてくださいね。
とはいえ、自分で自分の髪を切るのはなかなか難しいと思います。
できるだけ無駄なく綺麗にカットするためにも、美容室に行くことをおすすめします!
この時に注意するのは、必ず乾いた状態でカットすること。
綺麗な方がいいだろうとシャンプーしてからと思いがちですが、完全に乾いた状態でないとカビや雑菌の原因となります。
寄付された髪はまとめて洗浄加工されますので、カット前のシャンプーは不要です。
ヘアドネーションの発送方法
ヘアドネーションNPO法人2団体への髪の毛の発送方法をご紹介します。
毛髪を丁寧に紙やラップで包んだりすると開封の手間がかかるという理由により、どちらの団体も簡易な包装を希望されています。
一人分の髪ならそのまま封筒やレターパックへ、複数人の髪を送る場合のみ個別にビニール袋に入れる、くらいの簡単な包装の方が喜ばれるようですよ。
自分の髪がきちんと届いたのか確認したいけれど受領書までは必要ないという方は、追跡システムのあるレターパック(日本郵便)がおすすめです。
NPO法人JHD&C(ジャーダック)
送付先住所:〒531-0072 大阪市北区豊崎5-7-11 アベニュー中津803号
JHD&C ヘアドネーション係
●サイトからドナーシートをプリントして記入。
(プリンターがない場合は必要事項を手書きメモでもOK)
●受領証が必要な方は、返信用封筒の作り方PDFを参考に、切手を貼った返信用封筒を用意。
●髪の毛、ドナーシート、返信用封筒(受領書希望の場合のみ)を封筒やレターパックに入れて送る。
NPO法人HERO
送付先住所:〒981-8003宮城県仙台市泉区南光台2丁目13-1
NPO法人HERO ヘアドネーションプロジェクト係
●髪の毛、名前や居住地を書いた紙、返信用封筒(受領書希望の場合のみ)を封筒やレターパックに入れて送る。
(到着時にサイトのトピックスで寄付者の名前が記載されますので、本名を出したくない場合は「匿名希望またはニックネーム」を記載のこと)
ヘアドネーションまとめ
確実に広まりつつあるヘアドネーション。
寄付というとやや気合が入ってしまうこともありますが、伸ばした髪を切る機会が訪れた時に寄付してみようかな〜くらいの気軽さが負担にならずにいいのかなと思います。
ご紹介した2団体では寄付金での協力もできます。
⇒ 髪の寄付以外でヘアドネーションに参加する方法を詳しくご紹介しています
募金箱を置いている美容サロンもありますので、今度行った時にでもちょっと探してみてくださいね!