花粉症の対策は外に出る時だけですか?
実は家の中にもたくさんの花粉が潜んでいるんですよ。
花粉症を軽減するには、花粉除去のための掃除も効果的です。
今回は、花粉の掃除に適した天気や時間、掃除のポイント、場所別の掃除方法、換気の仕方についてお伝えします。
花粉対策に掃除は効果大!
家の中には花粉を持ち込まないように気を付けていても、外出した際の衣類・髪、外に干した洗濯物、窓・玄関ドアの開閉などで、花粉は侵入してきます。
家の中でも症状が治まらない方は、こまめな掃除を心がけてみてはいかがでしょうか。
花粉除去の掃除のポイントを押さえておきましょう。
まず、掃除に一番適したタイミングは、朝一番か外出からの帰宅直後です。
花粉の粒子は重いため、舞い上がってもゆっくり床に落ちていきます。
人が寝静まっていたり不在だったりして、空気の動きがない間に花粉はどんどん床に溜まっていくんですね。
ただ、掃除をしようとパタパタ動き回ると、空気が動いて花粉が舞い上がってしまいます。
ベッドの脇や玄関にウエットタイプのフロアモップ(フローリングモップ)を用意しておいて、花粉が舞い上がる前に拭き取ってしまうのが効果的です。
でも、朝一番や帰宅直後に掃除はちょっと難しいかもしれません。
日中に掃除をする場合は、午前中早い時間が適しています。
花粉の飛散が多いのは、12時前後と夕方6時前後。
その時間帯や風の強い日は避けましょう。
風の弱い時や、雨や曇りの日ならなおいいですね。
掃除中に症状がひどくなる方は、アレルギーの薬を事前に飲んでおくのもいいですね。
マスクやゴーグルをして、髪も束ねるか、三角巾や帽子で保護しておきましょう。
空気清浄機がある場合は、掃除中は「強」でかけ続けておきましょう。
花粉の掃除方法 場所別の効果的なやり方
花粉掃除の基本は拭き掃除です。
乾拭きよりも水拭きのほうが花粉をより除去できて効果的。
固く絞った雑巾か、フロアモップならウエットタイプのお掃除シートを使いましょう。
フローリング・畳
最初に掃除機をかけると、排気で花粉が舞い上がってしまい、除去できなくなってしまいます。
固く絞った雑巾やウエットタイプのお掃除シートでまず床を拭いてから、掃除機をかけます。
掃除機はフローリングや畳の目に沿って、ゆっくりかけるようにしましょう。
カーペット
まず、コロコロ(粘着カーペットクリーナー)をかけてから、掃除機をかけます。
カーペットだと掃除機を小刻みにゴシゴシ往復させがちですが、ゆっくり往復させる方が効果的です。
タテ・ヨコ、両方向にしっかりかけてくださいね。
掃除機をかけて30分後くらいにもう一度コロコロをすると、舞い上がって落ちてきた花粉をさらに除去できますよ。
また、花粉を除去しやすくする「花粉除去スプレー」をかけてから、掃除機をかけるのも効果的です。
玄関
花粉の出入り口の一つです。
固く絞った雑巾などでしっかり拭き掃除をしてから、掃除機をかけましょう。
玄関マットを敷いている場合はマットやマットの下も忘れずに。
窓
ここも花粉の出入り口です。
窓枠やレールは濡れた雑巾で拭き掃除を。
泥よごれが溜まっていなければ、ペットボトルなどで水を流して一気に流し出してもいいですね。
また、気がついた時にウエットティッシュなどで、こまめに拭き掃除をするのも効果的です。
見落としがちなカーテンも、できればこまめな洗濯が理想です。
素材によっては花粉がつきやすい物もあります。
衣類用のブラシで軽くはたいたり、掃除機の弱で吸い取る、コロコロをかけるなどしましょう。
花粉除去に適したブラシや衣類用花粉クリーナーという物もあります。
静電気を除去して花粉をしっかり落とすブラシや、ブラシ型の掃除機のようなもので花粉を吸い込むものなどです。
ZT-KC6-BE CCP 衣類用 花粉クリーナー(グレージュ) シー・シー・ピ...
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洗濯物の取り込み時や外出からの帰宅時の洋服などにも使えますので、家に入る花粉を少しでも少なくしたいとお考えなら、一度お試しになってはいかがでしょうか。
トイレ・洗面所
洗面所で外出した服を脱いでいる場合は、花粉がたくさん落ちています。
床はこまめな拭き掃除を。
トイレマット、バスマットもこまめに取り替えて洗いましょう。
ソファー
座面と背もたれの隙間はホコリや花粉が溜まりやすい場所です。
掃除機の隙間用のノズルでしっかり吸い取りましょう。
カバーをかけてこまめに取り替える、水拭き出来るものは毎日拭く、布製ならコロコロをかけるなどこまめな花粉除去を。
エアコン
エアコンの掃除の際は必ずコンセントを抜いてからにしてください。
フィルターは2週間に1回くらいの割合で掃除しましょう。
フィルターを外す前に、周りなど掃除機をかけられるところはかけてホコリを取っておきます。
花粉を撒き散らさないようゆっくり取り外し、新聞紙などの上に置いて外側・内側の順に掃除機で花粉を吸い取ります。
2回に1回は浴室のシャワーをフィルターの内側からかけて、細かい汚れを落とし、乾かしてエアコンに戻します。
エアコン本体は、吹き出し口やルーバーをしっかり拭き掃除しましょう。
クッション・ぬいぐるみ
クッションはカバーをこまめに取り替えて洗濯を。
洗えないものは外でブラシではたいて落とすか、掃除機をかけましょう。
ぬいぐるみも掃除機の隙間ノズルやブラシでホコリを吸い取るか、外ではたいて花粉を落としましょう。
専用の洗浄剤で洗った後に、花粉を付きにくくするスプレーをかけるのもいいですね。
スプレーをする際はシミになったりしないか、目立たない場所で確認してからにしてくださいね。
テレビ・電灯の傘・AV機器・パソコン周辺
ホコリのたまりやすいところは、花粉の溜まりやすいところでもあります。
拭き掃除や掃除機、ハンディモップなどでホコリも花粉もしっかり除去しましょう。
パソコン周辺などはエアブロワーでシューっと吹き飛ばしてしまいがちですが、花粉の季節は控えましょうね。
布団
外でお日様に当てた布団は気持ちのいいものですが、我慢してください。
湿気が気になる時は布団乾燥機で。
布団はカバーの上からコロコロや掃除機で。
シーツも同様に。
ベッドもマットやホコリが溜まりやすいところは忘れず掃除機をかけてくださいね。
寝る前に、枕や周辺にコロコロをかけてからおやすみください。
花粉を掃除するときの換気は?
窓はあまり開けたくないけれど、掃除をする際には換気もしたいですよね。
窓は全開にせず、10cmほど開けるだけにしましょう。
風が通るよう2カ所以上の窓を開けると、効率的に換気ができます。
レースのカーテンや網戸を閉めておくことで、花粉の侵入を減らすことができますよ。
掃除は手早く終わらせて、1時間くらいで閉めるようにしてくださいね。
掃除の時以外で部屋の空気を入れ替えたい時は、花粉の多い時間帯を避け、短時間にしましょう。
風の通り道を作り、網戸・レースカーテンでの防御を忘れずに。
花粉の少ない早朝・深夜がおすすめです。
風が強い時は止めておきましょう。
まとめ
花粉症を軽減するには、花粉との接触を少なくするのが効果的です。
毎日徹底的に掃除するのは大変ですが、まずは枕元にフロアモップを用意して、朝一番にキッチンに向かいながらのささっと拭き掃除から始めてみてはいかがでしょうか。
お掃除シートやウエットティッシュ、ハンディモップなどをうまく活用して、ちょこちょこ掃除をするだけでも花粉の量は少なくなりますよ。
花粉を家に持ち込まないことも大事な対策法です。
こちらもぜひご覧ください。
⇒ 花粉を部屋に持ち込まないための効果的な方法と洗濯物や換気のコツ
どうぞお大事に。