クリスマスを象徴するお菓子のシュトーレン。
もうすっかり日本でもおなじみになってますよね。
でも正直、私はイマイチ美味しさがわからなかったのです・・・。
ところが!
昨年、Instagramで美味しいケーキタイプのシュトレンレシピに巡り合いました!
しかも発酵なしで簡単!
もうわが家のシュトレンはこれに決まりました。
今回は、ドイツのパン屋さんに教えてもらった水切りヨーグルトを使ったしっとりシュトレンの作り方をご紹介いたします。
ドイツのクリスマスケーキ?
ドイツのクリスマスといえば真っ先に思い浮かぶシュトレン、私も何回か食べたことあるんですが、実はあんまり好きじゃなかったりして。
美味しいのに巡り会えてないんだとは思いますが、なんかパサパサしててわざわざ買うほどのものでは・・・って感じ。
しかもイーストじゃなくベーキングパウダー使用なので発酵要らず・・・これは、作るしかないじゃないですか!
で、実際に作ってみたら、準備からオーブンに入れるまで30分もかからないくらいさくっと手軽にできちゃいました。
教えてくださったのは、ドイツ在住の日本人パン職人shinichiさん。
ドイツ生活や美味しそうなご飯・スイーツ満載の“shinichiさんのインスタはこちら”(日本語です!)
これを日本でも作りやすいように水切りヨーグルトで代用したものです。
ヨーグルトシュトーレンのお味は?
水切りヨーグルトのシュトレンの出来上がりは、外側がタルトやクッキーっぽくサクサク、中はしっとりでちょっと固めのパウンドケーキって感じ。
ただし、普通のシュトレンと違って日持ちが短いので、冷蔵庫で保管の上1週間以内には食べきるようにしてくださいね。
前置きが長くなりましたが、水切りヨーグルトシュトレンの作り方に移りましょう。
ヨーグルトシュトーレンレシピ 簡単・発酵なし
材料が多くて難しそうに見えますが、材料を混ぜていくだけなので手順は簡単です!
●材料(約25cm1本分)
a 強力粉…150〜165g
a 薄力粉…100〜110g
a ベーキングパウダー…8g(小さじ2)
塩…少々
砂糖…85g
無塩バターまたはマーガリン…85g
卵…1個
水切りヨーグルト…125g
b バニラエッセンス…適量
b レモンエッセンスまたはレモン皮すりおろし…適量
b ラムエッセンスまたはラム酒…(お好みで)適量
レーズン・ナッツ・ドライフルーツ(お好みで)…200〜350g
(お好みで)スパイスを入れても良い
溶かしバター…適宜
粉砂糖…適宜
※水切りヨーグルトの作り方や小麦粉の量、中に入れるものなどについて、作り方の後にあれこれ書いてますのでそちらも参考にしてくださいね。
作り方
<準備>
バター、卵(溶く)、水切りヨーグルトは常温に戻しておく。
a(薄力粉、強力粉、ベーキングパウダー)を混ぜ合わせておく。
オーブンを180度に予熱する。
- バター、砂糖、塩を泡立て器やハンドミキサーで馴染むまで混ぜ合わせる
- 溶いた卵を半量入れて馴染むまで混ぜ、残りの半量を入れて混ぜ合わせる
- 水切りヨーグルトとb(エッセンス類)を入れて混ぜ合わせる
- a(粉類)を入れて混ぜる(ヘラに変えると混ぜやすい)
(パンではないのでこねる必要はないですが、なめらかになる程度に) - レーズン類を入れ、均等になるよう混ぜる
- クッキングペーパーに乗せて楕円形に広げ、横長の二つ折りにする
※生地が柔らかくて上手くいかない時は、クッキングペーパーごと持ち上げて二つ折りにするのがオススメ
※上の部分が短くなるよう折るとシュトレンっぽい形になります
(貧乏性ゆえ表面に飛び出たレーズンを押し込んで隠してたら表面が凸凹になってしまった例) - 180℃のオーブンで約40〜45分焼き、竹串などを刺して生地が付いてこなければOK
- 外に飛び出て焦げたレーズンを払い落として、溶かしバターを表面にたっぷり塗る
- 粉砂糖を好きなだけ振りかけて完成
食べ方はお好きなように!
正式には薄くスライスしたシュトレンを少しずつ食べながらクリスマスを待ちわびるってことなので、1週間前くらいに作ればクリスマス気分を盛り上げるのにちょうどいい感じ。
真ん中からスライスして、切り口を合わせてラップ+アルミホイルできっちり包んで保管すると乾燥しにくいです。
冬場とはいえ暖房もあるので、冷蔵庫での保管が安心ですね。
材料について
●水切りヨーグルトについて
ボウルにザルを乗せてキッチンペーパーを敷き、ヨーグルトを入れてラップをして冷蔵庫で一晩放置。
※ボウルに水が溜まるので、ザルの底と接触しないように注意。
一晩水切りすると約半量になるので必要なヨーグルトは250gですが、予備にちょっと多めに作っておくと安心。
出てきた水分(ホエー)はたんぱく質など栄養たっぷりなので捨てずに利用してくださいね。
※「ホエー レシピ」で検索!
●小麦粉について
レシピがドイツのもののため日本の小麦粉と性質がやや違うそうです。
私は、強力粉3:薄力粉2で作りましたが、強力粉の割合を多くするとしっかり、薄力粉の割合を多くするとふんわり、食感が変わると思いますのでお好みで調整してみてくださいね。
小麦粉の全体量に関しては、水切りヨーグルトの水分量や卵の大きさによって生地の柔らかさが違ってきます。
柔らかすぎて扱いづらい時は小麦粉を少量ずつ足してみてくださいね〜。
ですが、柔らかい生地は形作りにやや戸惑いますが、レーズンなどの量が多くても混ぜやすいというメリットもあります。
(私はどっちかというと柔らかい方がやりやすかった)
●ラム酒について
お酒を入れたくない場合は、ラム酒を省いても問題ありません(風味がやや落ちる)。
私はレーズンもラム酒漬けのものを買ってきてますが、普通のレーズンでもOK(硬いものは、ぬるま湯に15分ほど漬けてふんわりさせてから水分を切って使ってくださいね)。
●フィリング(中に入れるもの)について
中に入れるものは、レーズンやドライフルーツ、ナッツなどなどお好きなもので。
ちなみに、去年はレーズン100gくらい、今年はレーズンとドライフルーツ合わせて200gで作りましたが、違いはこんな感じ。
生地そのものが美味しいので中身が少なくても問題無しですが、たくさん入ってた方が “っぽさ” はありますね。
簡単シュトーレンレシピまとめ
実は教えてもらったレシピはこれの倍量で、1.5kgくらいの巨大シュトレンが出来上がるそうです。
さすが本場ドイツ、恐るべし。
ドイツではシュトレンは種類もたくさんあって、厳しい規定もあるんですよ。
⇒ ドイツのクリスマス菓子についての記事も書いてます
そしてこの機会にお伝えしたい事・・・、正しくはシュトーレンじゃなくシュトレンなんですよ〜。
このブログではより多くの方に見ていただけるよう、検索にかかりやすい「シュトーレン」表記も使用しておりますが、シュトレンって響きの方が本場っぽくてかっこいいですよね。
今年のクリスマスカウントダウンは簡単美味しい手作りシュトレンで楽しむのはいかがですか?