クリスマスの本場ヨーロッパを初め、アメリカや真夏の南半球ではクリスマスに食べる定番のお菓子ってあるんでしょうか?
海外では日本のようにデコレーションされたケーキを食べる国はほとんどなく、パン菓子やクッキーが主流。
今回は、世界の国々で食べられているクリスマスのお菓子を調査しました!
一部ですが、現地在住の方や現地にゆかりのある方のレシピリンク(日本語)もありますので、手作り派は挑戦してみてくださいね。
(レシピページは運営者の了解を得てリンクしています)
クリスマスのお菓子で世界旅行気分 〜ヨーロッパ〜
ドイツ シュトーレンやレープクーヘン
シュトーレンは、ドライフルーツやナッツがたっぷり入ったどっしりしたパン菓子。
アドヴェントと言われるクリスマス準備期間に少しずつ食べながらクリスマスを心待ちにします。
レープクーヘンは、はちみつたっぷりの生地に香辛料を練りこんだクッキーで、お菓子の家はこのレープクーヘンで作られているんですよ。
大きめに焼かれてアイシングやチョコレートで飾り付けられます。
⇒ ドイツのクリスマスのお菓子をさらに詳しく!食べ方や買えるところもご紹介
イタリア パネトーネやパンドーロ
パネトーネはドライフルーツが入った、しっとりとしてほんのり甘いパン菓子。
パンドーロは卵黄とバターがたっぷり入ったスポンジケーキのようなパン菓子で、粉砂糖をたっぷりまぶして食べます。
イタリアでは12月になるとどこの家庭もパネトーネとパンドーロだらけになるくらいクリスマスには欠かせないお菓子なんです。
好みもパネトーネ派とパンドーロ派に分かれるそうですよ。
一度食べ比べてみてくださいね。
⇒ イタリアのクリスマスのお菓子をさらに詳しく!買えるところもご紹介
オーストリア クグロフやバニラキッフェル
クグロフはクグロフ型とよばれる斜めに筋の入った型で作るずっしりしたパンのようなお菓子。
アーモンドやレーズンが入っていて粉砂糖をたっぷり振りかけて食べます。
バニラキッフェルはオーストリアのクリスマスには欠かせないバニラとアーモンドが香るサクサクと軽い歯触りのクッキー。
三日月型や馬蹄形に成形するのが特徴。
クリスマスの持ち寄りパーティやちょっとした手土産にもぴったりですね。
Julias Vanillekipferl / Roberto Verzo
レシピリンク⇒ バニラキッフェルの作り方「oyumichen」(ウィーン)より
ギリシャ メロマカロナ
メロマカロナはクリスマスから新年にかけて食べられる素朴な焼き菓子で、砕いたくるみやアーモンドをクッキー生地で包み込んで焼き、オレンジやレモン風味のシロップに浸したもの。
生地にはオリーブオイルやスパイスが入っていて、ギリシャらしいお菓子です。
レシピリンク⇒ メロマカロナの作り方「ギリシャのごはん」(アテネ)より
フランス ブッシュ・ド・ノエルやプレデル
ブッシュ・ド・ノエルは切り株の形をしたロールケーキで、日本でもおなじみのものですね。
日本では様々なデコレーションがありますが、フランスではメレンゲで作ったキノコを飾りに使うことが多いようです。
プレデルは小さなクッキーの総称で、プレーンなものからスパイス入りのものまで、とても種類が豊富。
フランスではプレデル専門店まであるんですよ。
イギリス クリスマスプディングやミンスパイ
クリスマスプディングはドライフルーツやナッツがたっぷり入ったずっしり重い蒸しケーキ。
ミンスパイは細かく刻んだドライフルーツやナッツ、スパイス入りの小さなパイ。
日本人の口にはどちらかというとミンスパイの方が合うらしいですが、一度試してみてくださいね。
スペイン トゥロン
トゥロンははちみつやアーモンドなどが入ったヌガー。
硬さも味も様々なバリエーションがあるそうです。
日本ではまだ馴染みがありませんが、スペインではトゥロン専門店があるほど定番のお菓子です。
⇒ フランス・イギリス・スペインのお菓子はこちらでさらに詳しくご紹介!
クリスマスの海外のお菓子 〜北欧〜
北欧といえば、サンタクロース村のあるフィンランドをはじめ、クリスマスの本場のイメージですね。
デンマーク エーブレスキーバ
エーブレスキーバという伝統菓子は丸く焼いたスポンジ生地に砂糖やジャムなどをかけて食べるもので、見た目は一回り大きいたこ焼き。
デンマークでは「グルッグ」というスパイスの効いたホットワインとともにクリスマスを迎えます。
「エーブレスキーバ焼き器」もたこ焼き器にそっくりで、日本同様、普通の家庭にも普及しています。
遠い北欧の地でたこ焼き、面白いですね。
ノルウェー クランセカーケ
クランセカーケはクリスマスに限らず、お祝い事のときに出されます。
クランセはリース(花輪)、カーケはケーキの意味。
大きさの違う18個のリング状のクッキーを積み重ねて作られ、出来上がりはまさしくツリーのようです。
スウェーデン ペッパーカーカ
ペッパーカーカはクリスマスの時期に食べられるお菓子。
スウェーデン版ジンジャークッキーといった感じで、クローブ・シナモンなどが生地に練り込まれたスパイスたっぷりのクッキーです。
レシピリンク⇒ ペッパーカーカの作り方「北欧ヴィンテージ.あ!いいって!む!アイテムたち」(ストックホルム)より
フィンランド ヨウルトルットゥ
ヨウルトルットゥは風車のような形のパイ生地にプルーンなどの酸味の利いたジャムが入っています。
星の形を表しているそうですが、市販のパイ生地を使えば手軽にフィンランドの味を楽しめそうですね。
クリスマスのお菓子レシピ 〜アメリカ・ニュージーランド〜
アメリカ クリスマスクッキーやペパーミントバーク
多くの移民によってできた国アメリカでは、それぞれの国のお菓子を食べることが多いようです。
そんなアメリカでクリスマスの定番といえば、ジンジャーブレッドクッキー。
しょうがの効いた人型のクッキーに目や口だけが描かれたもので、日本でもよく見かけるものです。
ペパーミントバークは日本ではまだあまり知られていませんが、白と黒の2層になったチョコの上に砕いたペパーミント味のキャンディーを散らしたもの。
オーストラリア、ニュージーランド パブロバ
イギリス領だったオーストラリア・ニュージーランドではイギリスのクリスマスプディングが定番ですがパブロバというお菓子も食べられています。
パブロバは、焼いたメレンゲの上に生クリームやフルーツを盛ったサクサクふわふわの甘ーいお菓子です。
レシピリンク⇒ パブロバの作り方「ニュージーランド Mrs.ThanKuのブログ」より
⇒ アメリカ、オーストラリア・ニュージーランドをさらに詳しく!パブロバの作り方のコツもあります
最後に
世界にはまだまだ知らないクリスマスのお菓子がたくさんあります。
日本では手に入りづらいお菓子もありますが、輸入食材を扱っているお店なら珍しいお菓子を発見できるかもしれませんよ。
ぜひレシピリンクも参考に手作りにもチャレンジしてみてくださいね。
私もどれから作ろうか、ワクワクしています。
楽しい素敵なクリスマスをお迎えくださいね。