柿の美味しい季節です。
柿というと、ちょっとお年寄りっぽい?
いえいえ、ヨーロッパでも「KAKI」で通じるほど、日本を代表する果物のひとつなんですよ。
意外かもしれませんが豊富な栄養と病気の予防効果もある優良果物なんです。
そして売られている甘い柿の中には元渋柿もいるってご存知でしたか?
美味しい柿の見分け方
美味しい柿を見分けるポイントは、全体に色ムラがなく、皮にハリとツヤがあるもの。
そしてヘタが緑色で、実にしっかりと貼り付いているもの。
色の濃さや大きさは柿の種類によって違いますので、色や大きさで決めることはできませんが、同じ種類の柿であれば、やはり色の濃いもの・大きいものの方が美味しい柿です。
保存は、常温で置いておくと柔らかくなりやすいので、ビニール袋などに入れて冷蔵庫の野菜室で保管しましょう。
柿は栄養たっぷりの優良果物
意外な気もしますが、甘柿はビタミンCを多く含んでいます。
100gあたり70mgでイチゴとほぼ同量、温州みかんの2倍に相当します。
しかもビタミンCは水に溶けやすく、熱に弱いので生で食べられる柿はビタミンの補給にぴったりなのです!
また、抗酸化作用のあるベータカロテンも豊富ですので、美肌、視力低下予防、粘膜を丈夫にするので風邪の予防などなど数え上げればきりがないほど。
さらに二日酔いの予防や解消にも効果があります。
二日酔いは低血糖が原因の時もありますので、柿に多く含まれている果糖で糖分を補給し、カタラーゼという酵素が二日酔いの原因であるアセトアルデヒドを分解、ビタミンCと渋味の元であるタンニンが血中のアルコールを対外に排出、さらにカリウムの利尿効果ととにかくアルコールを外に出してしまえという働きをするのですね。
ただし、欠点もあります。
柿に含まれるタンニンは鉄分と結びつくと貧血を起こしやすくなります。
身体を冷やしたり、便秘の原因にもなります。
これは「食べ過ぎれば」の話しですので、胃腸が弱く冷えやすい人や貧血の人、便秘ぎみの時は食べ過ぎに注意しましょうね。
渋柿も渋抜きされて甘くなる
甘柿の代表的な品種といえば富有柿。
形はふっくらと丸く、果肉は柔らかめで果汁も多くとても甘いのが特徴。
次郎柿も甘柿です。四角い形でお尻に筋状のくぼみがあるのが特徴。
種はほとんどなく、果肉は硬めでコリコリとした歯ごたえがあります。
でも、市場に出回っている甘い柿の中には渋柿もあるって知ってましたか?
代表的な渋柿が、種無し柿として出回っているひらたねなし柿。
元は渋柿ですが渋抜きをされて市場に出ます。
甘くまろやかで食べやすいのが人気となっています。
まとめ
栄養価が高く、病気の予防にも効果のある柿。
年寄りっぽいなんて言わずに、この秋はぜひ食べて下さいね。