ひと昔前は、パソコンで絵を描くソフトといえば、プロのイラストレーターやデザイナー専用のイメージがありましたよね。
でも今はクリスタなど、プロも趣味で絵を描く人も使うものとして定着してきました。
今回は、昔から絵が得意でこのブログのアバターも描いているmacご愛用のダンナ様が、お絵かきを楽チンにするための左手デバイスなるものを導入いたしました。
それはなんと3COINSのテンキー!
では、レポートよろしくお願いいたします。
テンキーを左手デバイスに
今回は、テンキーを左手デバイスにして複数ソフトで使えるようにしたお話です
デジタルイラストを描くときに、あると非常に便利なのが左手デバイス。
お絵描きツールの定番CLIP STUDIO PAINT、通称クリスタで併用している人は多いと思います。
クリスタはショートカットコマンドにデバイスのキーを割り当てられるから、ゲーム用のコントローラーを左手デバイスにしている人もいますね。
よく使うコマンドを登録しておくと非常に便利ですが、クリスタでしか使うことができません。
元々はキーボードのショートカットキーを使っていたんですが、キーボードはいくらワイヤレスのものでも手前や横に持ってくると邪魔なので、ペンタブより奥に置かざるを得ないんですね。
で、腕は伸びた状態なのでそのうちだるくなってきます。
- 手元(近い位置)で操作したい
- クリスタだけでなく複数(4つ以上)のソフトで使いたい
- 便利なデバイスでも高額なものは避けたい
という条件から辿り着いたのが、テンキーを左手デバイスにしてしまおうという案。
要はキーボードの余計な部分をカットして小型化したものを左手用にするってことですね。
数字ばっかりのテンキーに任意のキーを割り当てるには…
左手デバイスにmacならKarabiner-Elementsが使える
無料で使えるmac用のアプリケーションソフト「Karabiner-Elements」をインストールすれば、テンキーに⌘やshiftなんかも割り振れます。
キーボードショートカットならどのお絵かきソフトでもほぼコマンドは共通していますからね。
つまりKarabiner-Elementsとテンキーがあれば、任意のキーを割り振れて、汎用性の高い左手デバイスが作れると言うことです。
●必要なもの
- テンキー
- mac用アプリKarabiner-Elements
- 名前シール(キーの表示修正用)
テンキーは特に高価なものや特殊なものでなくてもいいんです。
数百円のもので十分条件にあった左手デバイスが作れます。
ただ、私のこだわりとして、コードの無いやつというのに加えてできるだけ安価なものというのがありました。
選んだのは3coinsで売られているBluetoothテンキー。
スリコやるな
テンキーだけで何千円も出すのもちょっとな…と思っていたのでこれは良いものを見つけました。
私はペンや消しゴムなどの切り替えはツールバーで行うので特にショートカットとしては登録せず、メニューバーからプルダウンして行う手間のかかるコマンドのショートカットのみを登録することにしました。
つまりキーそのものにペンや消しゴムを割り当てるのではなく、⌘やshift、optionといったキーの他に、やり直しや取り消し、コピー・ペーストなど、よく使うコマンドのキー(A、Z、C、V、Dなんか)を登録しています。
平たく言うと、これまで普通にキーボードで操作していたことが小型のテンキーでできるようになったわけですね。
割り当てが終わったら、わかりやすいようにキーを書き換えることに。
ちょうど家にダイソーで買った名前シールがあったのでこれを使用。
こいつを適当な大きさに切って貼っています。
最初はラミネート加工したのにしようかとも思ったんですがね。
使い込むうちに剥がれたり破れたりするだろうから、貼り直しやすいものがいいと思い、選んだのがこれです。
私の場合はキー数18のうちNumLock以外の17個に任意のキーを割り当てています。
ほぼキーボードの左半分のキーが振られている訳ですね。
キーの数が多いとそれだけ割り当てられる数も多くなります。
pやeなんかも加えると、ペンや消しゴムへの切り替えもできますね。
私はNumLockの切り替えで元の←↑↓→なんかのキーが使えるようにしていますが、もちろんこれら矢印やHome、Endといったキーにも割り当てが可能です。
左手デバイスでイラスト描きが便利に
今回の記事は私の場合の一例ですが、Karabiner-Elementsを使えば自由にキーを変えることができます。
●良い点
- コマンドのキー操作が共通なら複数のソフトで使用できる
- キーの数が多ければコマンドの数も増やせる
- 安い
●悪い点
- 手に握った状態で使うことができない
- 2つ以上キーを押さないとできないショートカットがある
悪い点も少々ありますが、なによりも自由にカスタマイズができて安価な左手デバイスなので、大した問題にはならないでしょう。
補足
Karabiner-Elementsはmac版のみしかないため、iPadで使用することはできません。
ゆえにiPad版のクリスタで上記の手段は使えないんですが、クリスタはアプリ自体の環境設定でキーを任意に変更・割り当てができるので、普通のテンキーにショートカットを登録できます。
今のところテンキーを左手デバイスにできるiPad用のアプリはないようなので、プロクリエイトやメディバンペイントといったものでも使うことはできません。
ただし、⌘+Aとか⌘+Cといったキーボードでのショートカットはできるので、半分に折れる小型のキーボードをiPadとペアリングさせれば左手デバイスとして使えると言うことになりますね。