白鷺城とも呼ばれる美しい姿の姫路城。
その石垣には様々な石が転用されていて、当時の石集めの苦労が偲ばれます。
人気のハート型の石や人面石など、いろいろ見つけてきました!
今回は、姫路城の面白い石垣をご紹介します。
姫路城の石垣でハートを探せ!
姫路城のハート石
姫路城の石垣の中にこんなかわいいハートの石があるのをご存知ですか?
写真を撮って携帯やスマホの待ち受けにするといいことが起こるんだとか(^_^)
密かな人気スポットになっています。
ぜひ探してみてくださいね。
ヒントは「ぬの門」です。
姫路城の人面石
同じく「ぬの門」近くの石垣に人の顔に見えると言われる石があります。
これなんですが、わかりますか?
正直言って、私にはちょっと無理があるように感じますがいかがでしょうか(^^;)
姫路城の石垣には石棺が使われている?
姫路城の石垣は不揃いな小さめの石が積まれていて、隙間にさらに小さな石がぎっしり詰め込まれているという感じです。
石垣の角などには、大きくてきれいな四角に整えられた石が使われているところがあります。
これは石棺(せっかん)、石のひつぎです。
姫路城の立っている場所は姫山といい、昔から有力者の古墳が周辺にたくさんあった地域だそうです。
築城の際に古墳も掘り起こされ、石棺の多くが石垣に利用されたんだとか。
昔は石を調達するのも運ぶのも難しかったため、近くにある石をなんでも使っちゃったっぽいですね。
これなんかは不揃いな石の中に、不自然に綺麗な四角の石がはめこまれています。
石棺は中が空洞のため強度に問題があって、今では代わりの石材を使っているところもあるようです。
でも、石棺の中にはどなたかが入ってらっしゃったと思うのですが、どうなったんでしょうね。
扇の勾配(おうぎのこうばい)
下面は緩やかに、上に従って急勾配になる石垣は「扇の勾配」と呼ばれています。
扇を広げた時の曲線ににていることから名付けられたようです。
上部はほぼ直角で、敵がよじ登れないような造りになっています。
写真は姫路城の代表的な扇の勾配。
「ぬの門」近くにあり、説明プレートもここに設置されています。
姫路城の石垣に石臼 姥ヶ石のお話
姥ヶ石(うばがいし)
「水一門」横の石垣に、金網が被せられているところがあります。
これは、姫路城の石垣のシンボル的な「姥ヶ石(うばがいし)」という石臼(いしうす)です。
この姥ヶ石にはこんなお話があります。
それを聞いた貧しい餅売りのおばあさんが、自分の使っていた石臼をどうぞ使ってくださいと献上しました。
秀吉はこれに感動し、この石臼を天守を支える天守台の石垣に使いました。
その話はたちまち国中に広まり、我も我もと人々が石を寄付したため築城は順調に進み、立派な城が完成しました。
めでたしめでたし!
ところでこの姥ヶ石、戦前に撮られた写真と見比べると少し位置が変わっているそうです。
昭和の大修理の際にもこの石垣は修理されていないはずだそうですが、なにか理由があって詰め替えられたのかよくわからないらしいですよ。
石垣のなぞの物体?
他にも、灯籠や墓石など様々な石が転用石として石垣に使われています。
最後に、私が気になったものの写真です。
これ、上に書いた「扇の勾配」を見上げた時、何だか違和感があって写真を撮ったのですが、ズームしても何かよくわかりません。
普通の石じゃなくて、うねうねしてちょっと気持ち悪いです。
後でいろいろ調べてみたのですが、結局わかりませんでした。
流木のようにも見えますが、石垣から生えてきた木を切った跡かな?
なんだろう?
最後に
姫路城の基本の見学はこちらをご覧ください。
姫路城の見学 大天守ルート〜お菊井戸の場所や所要時間を写真で紹介
姫路城天守閣の内部・階段・神社・眺めと混雑の様子を写真でご紹介!
お城の建設ラッシュだった時代、石不足によりあちこちのお城で転用石が使われたようです。
中には石仏やお地蔵様もあるんだとか。
私はお城マニアじゃないんですが、ちょっと面白いものが大好きなんです。
どこかのお城に行く機会があったら石垣をじっくり見てしまいそうです。
みなさんもぜひ、ちょっと変わったお城の見方を楽しんてみてくださいね。